ニュース
~産官学連携で地域経済の発展を目指す~
中国・福建省に「産教融合技術交流センター」を設立
―2026年度、同エリアで売上20億円を目標―
ものづくり商社のリーディングカンパニーである株式会社山善(本社:大阪市西区、代表取締役社長:岸田貢司)の海外子会社、山善(深圳)貿易有限公司(以下、山善深圳)は、中国・福建省周辺エリアの市場開拓に注力しており、2024年9月24日に、福建省化油器(キャブレター)工業協会および福建省福鼎職業中等専門学校と提携し「産教融合技術交流センター」を設立しました。
【センター設立背景】
福建省福鼎市は、キャブレター及び部品製造業296社が在し、従業員数1.28万人、総生産額は約70億元と世界有数のキャブレター生産地です※。山善深圳は、2022年度に同省厦門市へ営業所を開設し、同省周辺エリアの市場開拓に注力しています。複数メーカーの設備を展示したプライベートショーやエンジニアリング力を活かした技術セミナー等を開催する中で、幅広い製造業に対する知識・ノウハウが認められ、協会から、技術支援・教育等を目的とした「産教融合技術交流センター」設立への支援要請を受けました。福建省福鼎職業中専学校と産官学連携となります。
山善深圳は地域経済への貢献と同エリアでの販売強化を図りたいと考えており、協会はEVシフトによりキャブレターが需要減少する見通しから、登録企業の新たな技術や装置・部品の開発能力を高めたいと考えています。また職業中専学校は生徒への教育向上を目指しており、3者の目的一致から、今回の提携が実現しました。
※キャブレターとは自動車の燃料をエンジンに供給する装置。出所:福建省化油器工業協会、福鼎市工业和信息化局。
【山善中国の今後のビジョン】
1997年2月に中国・上海市にて二輪車・四輪車産業を中心に営業活動を開始。現在は2法人・17事業所を構え、電子機器や医療等幅広い産業に対して、製造工程全体から生産性向上を提案する“トータルソリューションプロバイダー”として、地域に根ざした営業活動を行っています。今回の提携を契機に、福建省周辺エリアでの取引拡大及び新規顧客獲得に注力し、2026年度には同エリアでの売上20億円を目指しています。さらに将来的には、製造業者の技術・開発能力向上や山善深圳での採用も視野に入れたエンジニア育成等を通して、地域経済の発展に寄与してまいります。
<「産教融合技術交流センター」概要>
山善深圳は同センターにおいて、協会登録企業や職業中専学校生徒へ向けた講義の開催や設備提供等を行います。
名称 | 产教融合技术交流中心暨实训基地(産教融合技術交流センター) | ||
---|---|---|---|
住所 | 福建省福鼎市桐城街道董江村洋边塘66号 福鼎职业中专学校(新校区) | ||
設立日 | 2024年9月24日 | ||
保有設備 |
・ブラザー工業(株) マシニングセンター S500Xd1 ・シチズンマシナリー(株) CNC自動旋盤 A20-3F7G ・X-TEC(深圳学泰科技有限公司) 自動化ユニット ・ユキワ精工(株)、(株)日研工作所 CNCロータリーテーブル、補要工具 ・カトウ工機(株) タッパー、バリ取りホルダー ・(株)オーエスジー 切削工具 ・(株)ナベヤ 治具 ・(株)スイデン スポットエアコン ・(株)ネオス 切削油剤 ・(株)ミツトヨ 測定工具 ※開所時点
|
||
役割・ 活用方法 | 山善深圳 | 役割 |
・山善深圳エンジニアによる講義など技術支援、教育 ・設備の提供、設置
|
活用方法 |
・協会登録企業や学校との関係強化 ・ビジネス情報収集、交換の場としての活用 ・自社ショールームとしての活用
|
||
協会 | 役割 |
・協会登録企業の技術支援 ・技術交流会の実施
|
|
活用方法 |
・協会登録企業の新規事業促進 ・製造業の斡旋
|
||
職業中専学校 | 役割 | ・敷地の提供及び管理 | |
活用方法 | ・生徒への技術教育 |
また設立同日には、開所式を執り行いました。
日時 | 2024年9月24日10時00分~11時30分 |
---|---|
参加者 | 福鼎市副市長、市政府関係者、地元新聞記者、工作機械・工具等のメーカー関係者、福建省化油器工業協会関係者、福建省福鼎職業中専学校関係者、山善深圳関係者 |
実施内容 | 挨拶、テープカット、センター見学、学校見学 |
開所式の後には技術交流会を開催しました。
実施内容 |
・ブラザー工業(株)、シチズンマシナリー(株)、(株)ミツトヨのエンジニアによる技術セミナー ・山善深圳エンジニアによる自動化セミナー
|
---|
今後も、パーパス「ともに、未来を切拓く」のもと、世界のものづくりと豊かなくらしをリードしてまいります。
以上
■本件に関するお問い合わせ先
【報道関係の方】
広報・IR室
TEL 06-6534-3095 / FAX 06-6534-3280
E-Mail info07@yamazen.co.jp
当リリースにて掲載されている内容は発表日現在の情報等に基づいております。閲覧いただいている時点では、その内容が異なっている場合がありますので、予めご了承ください。