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社長直伝、
商人の心得。

Top Interview

Introduction

先を読み、先を行け。

先を読み、先を行け。

代表取締役社長
岸田 貢司Koji Kishida

国内と米国、常に山善の最前線で商いと向き合ってきた岸田貢司の言葉。岸田が成した数々の決断と挑戦から得た “百戦錬磨” の知恵をもとに、これからの時代を生き抜く商社人材の姿と、その心構えを語る。

自考自決

Episode 01

商人とは、
ポリシーと責任を
併せ持つ人。

百戦錬磨の商人、それは、誰よりも高い売上や成績を誇る商人ではありません。あふれる情報や周囲の声に惑わされず、自らの頭で考え、自らの意志で決断し、自ら踏み出す一歩に責任を持てる人こそが百戦錬磨なのだと私は思っています。私が山善に入社したのは四十数年前。その頃と比べ、皆さんが触れる情報量は桁違いに増えました。しかし、今や情報が多くなり過ぎ、そこで溺れてしまい、自分を見失いやすくなっているとも感じます。だからこそ「自分が何のために商いをするのか?」という志、つまりポリシーを持たなければなりません。それだけは決して他人に委ねてはいけないのです。

「Decision is yours. 決めるのは君だ」
若いうちの失敗は上司や先輩が支えます。恐れずに決め、ひたすら動けばいい。ただし、一旦自分で決断したなら、そこから逃げてはいけない。商いの最後は、人と人です。数字を上げれば、それだけで信頼されるわけではありません。相手の身になって考え、目の前の会社や、そこで働く人のために何ができるかを真剣に考えれば、ブレは収まります。もちろん役職や責任が変われば、求められる信頼の深さも変わります。そのたびに、ポリシーが変わることもあるでしょうが、それは良いのです。置かれた身と状況を理解し、自らをつくり直していくことも大切です。それが、商人として成長し続けるということだと思います。

先手必勝

Episode 02

反応している場合
ではない、
先に動こう。

現代は「変化が常態化した時代」です。この変化だらけの世の中において、起きたことにリアクション(反応)するだけでは遅いのです。リアクションしている内に、ライバル達も時間も遥か遠くに行っているでしょう。これからの時代を生きる商人は、プロアクティブでなければなりません。プロアクティブとは、先回りして、自発的かつ能動的に行動するという意味であり、それこそが、これからの商人に必要な技だと言えます。

「間違っていてもいいから、先を読もうという勇気を持て。待つという選択をしてはいけない」漢字は似ていますが、「持つ」と「待つ」の違いは大きいですね、特に変化が常態化した今の時代においては。未来を正確に言い当てる必要はないのです。仮説を持ち、現場へ行き、相手と話し、まず動く。そこで得た失敗や違和感を次の一手へ変える。その場数が応用力となって、何事にも動じない自分をつくります。まして山善には、生産財と消費財、国内と海外など、いくつものウイングがありますから、成功も失敗も、たくさんの経験が手に入るはずです。

「世界のものづくり」と「豊かなくらしづくり」という二大テーマは、別個のものではありません。くらしの中の商品は、世界のどこかのものづくりによって生まれています。つまり、地続きでつながっているわけです。これまで山善では、アメリカはアメリカ、東京は東京、大阪は大阪と、経験や情報が分かれているところもありましたが、それらをしっかりとつなげ、一つの場所で得た知恵を別の商いに活かしていきます。皆さんには、その間を飛び越える商人になってほしい。挑戦に成功は約束されていません。しかし、成長は約束されています。私が二十代に戻れるなら、四倍のスピードで動きます。皆さんには、そんな私以上にプロアクティブな商人になってほしい。ぜひ、よろしくお願いします。大いに期待しています。

社長の金言

挑戦に「成功」は
約束されていない。
しかし「成長」は
約束されている。

Decision is yours.
決めるのは君だ。

間違っていてもいい。
先を読もうとする
勇気を持て。

何をつくるかだけでなく、
どれだけ速くつくるかだ。

心だけでは、
説得力がない。
技だけでは、
信頼が生まれない。

数字を高める前に、
人間を高めよ。

そこにある
自分という存在を
見失ってはいけない。

世界で生きるとは、
海外で働くことではない。
世界市場で考えることだ。

他人の意見ばかり
耳に入るが、
自分の人生決定権は、
まさに君のもの。

自分のポリシーに従う。
その責任の重さが、
自分を強くする。

百戦錬磨とは、
迷わないことではない。
惑わされないことだ。

決断は、経験を積んでから
するものではない。
決断の繰り返しこそが
経験なんだ。

自分で自分をつくる。
それもまた、
人づくりである。

山善社員は、
指示に従うだけの
従業員ではない。
自ら業を成す
「自業員」である。

相手の身になって
考えられない技術は、
商社の技ではない。

間違うことはある。
それでも、
真剣に考える人は
信頼される。

AIはツールである。
商いの主体は、
いつまでも人だ。

新人であることは、
戦力でない理由には
ならない。

若さとは、
経験の少なさではない。
変化を誰より
早く感じる力だ。

変化に向き合い、
自分を追い込むことを
楽しんでこそ
成長が待っている。

場数は、
商人を裏切らない。

経験と信頼に
裏打ちされてこそ、
未来を指し示せる
会社になれる。

進取果敢とは、
勇ましく語ること
ではない。
考えたことを、
現場で真っ先に
実践することだ。