ドラマ どてらい男 ストーリー

関西テレビ開局15周年を記念して企画・制作された連続ドラマ。反響の多さに、3年半181回連続という記録を打ち立てた日本史に残る花登筺の傑作。

死闘編 どてらい男 130回~155回(放映1976年4月4日-9月26日)

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友子は尾坂の前から姿を消した。思いつめた様子の友子を心配して探しに行った茂子が川に浮かんでいる友子の靴を見つけたことから入水自殺を図ったのではないかと尾坂は苦悩する。友子の失踪に加え、大事な会社も運転手を引き抜かれ、平和運送は経営の危機に陥っていた。購入した三輪トラックの代金返済に苦労する尾坂を助けるべく、猛造は、平和運送の新規事業として、三輪トラックを円タクよりも小型の三輪タクシー"半タク"に改造し、人を乗せて営業することを考え出し、トラック会社の森田社長に半タク製造を持ちかけ、了解をとりつける。猛造が乗り出した半タク事業を妨害するために、平和運送のライバル会社・スピード運送は、大星産業の森田社長に反目する岡専務一派をけしかけて、半タクの試作品をスピード運動に提供させようとする。森田社長は猛造と半タク事業の契約書を作成する途中、持病の心臓発作を起こして急死する。

ドラマ 写真02

大星産業で実権を握った反社長派の岡専務は半タク事業のパテントを申請して猛造に一歩先んじるが、猛造は「半タクを必ず実現させる」という亡き森田社長との約束を果たすため、スピード運送の横やりを跳ね返して、半タク事業のパテントを手中におさめ、半タクの試走にこぎつける。猛造にとって半タク事業は、親友を助けるためだけでなく、自分の時代を読む目を見極めるという意味においても重要なものだった。スタートした半タク事業は当初は知名度がなく客集めに苦労したものの、一度マスコミにとりあげられると評判を呼び、大当たりになった。

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猛造が半タクにかかりきりになっている間に、天守産業は大きな危機に見舞われていた。仕入れを一手に任されていた前戸商店の元倉庫係の蔵先が、自分の儲けも狙って売れる見込みのないショベルを大量に仕入れて在庫の山を築いていたのだった。私利私欲を図った蔵先を激しく叱責し、責任をとるように迫る猛造。猛造が下した蔵先への厳しい処分を、ひと癖もふた癖もある新入社員の黒田はワンマン経営者の横暴だと糾弾して、社員を洗脳していく。黒田の真の狙いは、天守産業に労働組合を結成することにあった。社内で孤立する猛造だったが、「問屋は工場やない!商人に組合はいらん!」と、黒田の背後で糸をひく労働組織体・総革新の大阪支部へ乗り込み、労働運動の大立者・森川に会見を申し込む。ところが、いざ話し合ってみると猛造は森川の考えに共鳴し、いずれ作らねばならないものならば商人としての組合の在り方を考えたいと自らの手で労働組合を作ることを決意する。立売堀のだんな衆の前で、組合を結成すると宣言した猛造は、だんな衆たちから組合を作ったら立売堀から追放すると猛反対を受ける。それでも考えを曲げず、組合を結成した猛造は、結団式の席上で、経営者としては異例の組合顧問に就任し、社長を辞任して茂子を新社長にすると発表する。驚く出席者を前に、猛造は、経営陣と組合双方の顧問と相談役を務めることで天守産業を世界一の企業に育てるという決意を語って聞かせる。

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労働組合を作ることが最終的には立売堀のためになると考えた猛造だったが、猛造の考えを理解できない立売堀の同業者たちは、天守産業を立売堀から追い出そうと風当たりを強くする。天守産業が倒産するという噂が立売堀を飛び交い、売掛金を集金するために債権者たちが押し寄せたため、天守産業の金庫は空になる。そこにきて大量在庫の元凶のショベルの仕入れ先の平和プレス産業が矢のような催促をしてきた。猛造は、会社の評判を取り戻すため、窮余の一手で考え付いた巧みな駆け引きで、平和プレス産業の社長をやり込め、売りつけられた売れ残りのショベルを新製品の文化鍋と交換させることに成功する。

ドラマ 写真05

天守産業が当座の危機を乗り越えて一息ついたのも束の間、福井の茂子の実家から、父・弥之助の危篤を知らせる電報が届く。