ドラマ どてらい男 ストーリー

関西テレビ開局15周年を記念して企画・制作された連続ドラマ。反響の多さに、3年半181回連続という記録を打ち立てた日本史に残る花登筺の傑作。

激動編 どてらい男 104回~129回(放映1975年10月5日-1976年3月28日)

ドラマ 写真01

再婚寸前の茂子を取り戻し、三方村の実家に預けて単身大阪へ戻った猛造は、3年ぶりに立つ立売堀が焼け野原になっていることに呆然とする。猛造は小さな店で前戸商店の看板を守って商売をしている尾坂を探し当て、再会を喜び合う。同じ頃、前戸と竹田も復員して、それぞれ立売堀に帰ってきていた。沖縄から隠し持ってきた闇ドルを元手に再び会社を立売堀に興そうと考える猛造だったが、鉄の町・立売堀が復興するには時間が必要だった。

ドラマ 写真02

また商売をしようにも、戦後の物資不足で肝心の商品が手に入らない。安価で仕入れやすい機械工具を買って商売することを考えた猛造は、仕入先として摂津工具というメーカーに目をつける。そこには、かつて前戸商店で働いていた男が営業課長になっていた。巧みな駆け引きで機械工具を仕入れる約束を取り付けた猛造だったが、統制品を商うには営業許可証が必要だと言われ、問屋で唯一営業許可証を持っている谷町の老舗問屋・中西弥商店に代名義を融通してもらうため、正体を隠して接近する。ただ働きをする代わりに商品を仕入れさせてほしいとやり手支配人の門田に頼んで許された猛造は、きびきびとした働きぶりですぐに一目置かれるようになる。

ドラマ 写真03

その一方、1日も早く愛する立売堀で商売をしたいという思いから立売堀復興会を立ち上げる。門田が、猛造の商人としての手腕を見込んで、先代主人の娘で現当主のかな子との縁組を画策しているのを知った猛造は、中西弥商店を辞め、新会社設立に向けて本格的に動き出す。そしてついに立売堀に念願の新会社「天守産業株式会社」が開業する。

ドラマ 写真04

大勢の人がお祝いに訪れた新会社の披露即売会に、立売堀の歴史を長年見守ってきた由緒ある灯籠が、今は無き立売堀の老舗問屋から届けられる。その灯籠に灯を灯す猛造。
「今日までわしらを育ててくれはった立売堀の先輩の方々のためにもこの灯は消しません」必ず昔の活気ある立売堀にしてみせると尾坂と固く誓い合う猛造だった。

ドラマ 写真05

尾坂が戦争中も苦労して看板を守り続けた前戸商店は、復員した前戸との話し合いの結果、尾坂と前戸が共同経営するということに落ち着いたが、前戸に取りいって復帰した竹田が尾坂を差し置いて勝手放題をするので、温厚な尾坂もついに我慢の限界で、独立を決意する。前戸商店の従業員で密かに尾坂が想いを寄せる友子も前戸商店を辞めて尾坂についていくことにする。実は友子は前戸に雇われた尾坂の監視役だったが、尾坂の誠実さに惹かれるようになっていた。愛する友子が応援してくれることに力を得た尾坂は、猛造の支援もあり、兼ねてからの夢だった商品の受渡しを専門に行う運送会社「平和運送」を創業する。ところが竹田も尾坂に対抗して、金増という金貸しをスポンサーに、前戸を社長に据えて「スピード運送」を設立し、平和運送の営業を妨害する。平和運送とスピード運送の対立は、傷害事件にまで発展し、新聞沙汰になる。自分が出資した会社の評判が失墜するのを見て、自ら経営に乗り出した金増は前戸を解任し、後任社長に竹田を任命する。竹田は、平和運送の信用を落とすために、金の力で平和運送の運転手を引き抜いて、契約が不履行になるように画策する。窮地に立たされた尾坂は、受注した仕事をやり遂げるため、自分でハンドルを握るが事故に遭い、怪我をして入院する。友子は前戸が自分に横恋慕するあまり、尾坂を妨害していると思い込み、尾坂を助けるためにスピード運送へ行き、前戸に身をまかせる。しかし、前戸がスピード運送の社長を解任されていて、自分のとった行動が無駄だったことを知り、愕然とする。尾坂への申し訳なさから友子は死を思い、川辺にたたずむのだった。