
2025.03.14
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【内定者×若手社員座談会(前編)】内定者からの質問に若手社員が回答!「センパイ、山善のリアルを教えてください!」
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『2025国際ロボット展』で来場者に提示した
ヒューマノイドロボットと協働する明るい未来
山善がめざすものづくりの『今』と『これから』とは?
2026.01.09
2025年12月3日〜6日の4日間、東京ビッグサイトで開催された「2025国際ロボット展」。「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」をテーマに、AIを搭載したロボット展示やデモンストレーションが会場各所で行われ、来場者は競争が激化するロボット市場の熱気に包まれた。山善は「YAMAZENで変わる!『これから』と『今』の現場」をメインテーマに、ヒューマノイドロボットと自律走行搬送ロボットの連動をはじめ、山善独自の自動化事例を紹介した。
自動化・省人化を望む企業をトータルサポート
人口減少や高齢化、深刻な労働力不足といった社会課題を背景に、労働生産性向上の一役を担うロボット技術は年々進化し、あらゆる業界で需要は拡大している。山善のトータル・ファクトリー・ソリューション支社(以下、TFS支社)は、これまで工場や倉庫で人が行っていた作業を自動化することで、省人化やコストの削減、さらに品質の安定につなげている。
『これから』も『今』も、山善のソリューションが課題を解決
「国際ロボット展2025」の会場で『これから』のパートを担った「ヒューマノイドロボットソリューション」。ヒューマノイドロボットは人型のため、現場の大規模な改修や設備変更を必要とせず、人手作業をそのまま代替(=自動化)できることが特長。一方、『今』のパートでは、「検査&運搬ソリューション」として協働ロボット「テックマン」と、ロボット用モビリティシステム「ROBO-COTATZ(ロボこたつ)」によるデモンストレーションを交え、山善独自のロボット技術を披露した。
自律するヒューマノイドとAMRが見事に連携
「2025国際ロボット展」のブースでお披露目したヒューマノイドロボットは、中国・上海のAGIBOT製で、2025年4月に業務提携契約を締結したINSOL-HIGH社が手掛けるヒューマノイドロボットに特化した「REAaL(リアル)」プラットフォームを活用。デモンストレーションではボックス内のグッズをさまざまな角度からピック&プレイス(商品をつかんで、別の場所へ移動)し、自律走行搬送ロボット(以下、AMR)が連動して運搬。その後、空になったボックスを指定の場所に置くと、ヒューマノイドが再度作業を開始する流れをスムーズに行った。
日本初!INSOL-HIGH社との共同プロジェクト
山善はヒューマノイドロボットの社会実装に向け、INSOL-HIGH社と2025年4月に業務提携契約を締結した。そして、両社のプロジェクトは国際ロボット展の場が初めてではない。国際ロボット展のおよそ1カ月前の2025年 10 月末、山善はINSOL-HIGH社と共に、日本初となる「物流現場におけるヒューマノイドロボットの試験導入」を実施していた。自律的に作業を行ったロボットの作業成功率は97%(5 回以下のリトライを含む)。10 個の商品をケースから取り出す平均時間は 131 秒と、安定したパフォーマンスを確認した。
ただ、社会実装には課題も残る。ロボットを実現場で動かすには大量かつ高品質な「学習データ(ロボットから見える映像、関節の動き、指示言語)」をAIに覚えこませる必要がある。その目的達成のために、山善とINSOL-HIGH社は2026年中に「フィジカルデータ生成センター」の稼働を目指している。ヒューマノイドロボットを最大50台設置予定で、VRゴーグルやコントローラーを用いて人の動作をロボットに学習させ、良質なデータを収集する。センター運営は山善のほか、製造業や物流システム企業など約10社のコンソーシアム(共同)形式で行う。企業間で活用し合う共有データ基盤の構築と、各社の業務に最適なデータを個別に生成し、独自の自動化モデルを開発していく予定だ。
この野心的なプロジェクトを推進する北野は「2025年 10 月に行った試験導入の収穫は、ヒューマノイドロボットが成功と失敗のデータから最適な動作を導き出し作業していくという、自律を確認できたことです。そして、今回の展示会の収穫はINSOL-HIGHのデータプラットフォーム『REAaL』上の連携によって、異なるメーカーのロボット(ヒューマノイドロボットとAMR)が同じ制御系統下で滞りなく作業できたことです」。
「今回の展示会で見せた作業スキルはまだ小学生レベルだったとしても、今後、フィジカルデータ生成センターで学習データを積み重ねれば、中学生、高校生、そしてあっという間に職人並みの作業が任せられる自律動作を身につけるでしょう。既存の環境に適応できる人型ロボットが人の代わりとなり、夜中も休まず作業をし続けてくれる。人手不足に苦しむ製造業、物流業を救う存在になると確信しています。顧客ニーズに合わせた追加学習をさせながら、2026年度内には物流倉庫やものづくりの現場に導入させていただきたいと考えています」と手ごたえを語った。
精度も効率も信頼度もアップ!検査自動化パッケージ
協働ロボット「テックマン」の「Flying Trigger(フライングトリガー)機能」は、ロボットを停止させることなく画像検査を行えることが大きな強み。検査にかかる時間を大幅に短縮し、従来は難しかった高速での正確な検査を可能にする。
カメラを使用したアプリケーションも充実し、コードの読み取り、文字認識、AI による不良品検知など、多様な視覚機能を一連の動作で実行。多点検査工程でも、人による目視検査にありがちな「見落とし」や「基準のブレ」を抑えることができる。
今回、ブースでプレゼンテーションを担当した三浦は「当社の強みはロボットだけではなく、グループ会社やパートナーのSlerと協業体制を構築し、お客様に最適な仕様でロボットを導入させていただけることです。私が担当する北関東・東北エリアは人手不足が深刻で、ロボットの導入によって現場環境を改善したい、という声を多数いただいています。それぞれの現場環境やワーク(加工・組み立て等の対象となる材料や部品のこと)に適した働きができるのか不安をお持ちのお客様には、協働ロボットテストラボ※でワークテストやトレーニングもご提案できます」と語る。今回の国際ロボット展では、具体的な課題やワークについて相談する来場者が多く、協働ロボットへの期待の高さを実感できる機会となった。
※「協働ロボットテストラボ」についての詳細は下記ニュースリリースより。
https://www.yamazen.co.jp/news/entry-2139.html
協働ロボットを適所に運ぶ最新モビリティシステム
生産ラインが多品種少量で工程が分散しがちな現場では、ロボット台数が増えても稼働率が上がらず費用対効果が伸び悩む課題がある。これを解決するのが、協働ロボットとAMRを組み合わせた「ROBO-COTATZ(ロボこたつ)」。こたつのような台座に協働ロボットを載せ、AMRが必要なときに必要な場所へ自在に移動させる発想だ。
「今回、様々なブースで協働ロボットとAMRの組み合わせを目にしましたが、そのほとんどがAMRと協働ロボットの一体型です。当社のロボこたつは分離型ですので、協働ロボットが作業している間、AMRは移動して別の作業をするなど、複数工程間で同一ロボットの共有が可能になります。ロボット導入台数の最適化を図りつつ、工程レイアウトの変更が最小限に済むなど、山善らしいご提案が好評いただいています。」と塩本は説明する。さらに今回は、現場の声に応えて、産業用バッテリー無線充電、無線通信制御など新機能も搭載。運用負荷を抑えつつ可用性を高め、現場の即戦力として進化を続けている。
『今』の現場課題の解決をサポートし、その知見を『これから』の改善に活かしていく。目の前のお困りごとにフォーカスしながらも、ものづくりに携わるあらゆる企業の未来も見据え、山善は挑戦を続けていく。
工場のFA化を支援する、山善TFS支社のサイトはこちら
山善TFS支社
https://tfs.yamazen.co.jp/
※この取材は2025年12月に行いました。文中の社名・部署名・役職等は取材当時のものです。

トータル・ファクトリー・ソリューション支社
ヒューマノイドロボット市場開発 担当課長
ロボットメーカー、システムインテグレーター、ユーザーなど、様々な立場でロボットに接してきた経験を活かすべく、2019年に山善に入社。産業ロボットが皆無だった建設現場や福島の処理現場への導入に尽力するなど、新たな道を切拓き、現在はヒューマノイドロボット市場開発の先頭に立つ。「製造や物流の現場の省人化において、産業ロボット、協働ロボットには限界があります。ヒューマノイドロボットの進化とともに、完全無人化や自動化は確実に近づいています」

トータル・ファクトリー・ソリューション支社 北関東支店 FA課
2023年入社時は、大阪本社に勤務。2024年4月に東京支社、同年10月からはTFS支社 北関東支店 FA課の配属となり、協働ロボット専任スタッフとしてお客様から頼られている。今回の国際ロボット展ではブースアテンダントとして多くの来場者と交流を重ねた。「2年後の国際ロボット展では、私の業務をロボットが担っているかもしれませんよ」

トータル・ファクトリー・ソリューション支社 技術サポート部
(※グループ会社である東邦工業株式会社に出向中 )
理系の大学院を卒業した後、技術系の商社を希望して山善に入社。名古屋支店でインサイドセールスに3年従事し、製造業のFAについて学びを深めるため、TFS支社のグループ会社である東邦工業株式会社に出向中。「ロボこたつに限らず、お客様自身では気づけない潜在的ニーズに応えることができるような自動化設備をご提案していきたいです」