2021.09.29
- 社員インタビュー
伸び悩んでいたAmazonでの売上が急拡大! その秘訣とは!?
- 家庭機器事業部
- 営業社員
トータル・ファクトリー・ソリューション支社
東京支店
秋村 洋輔
Yosuke Akimura
ドラマ『下町ロケット』さながらの熱い世界を地で生きる男-秋村洋輔の当事者意識とは?
2021.02.26
主に自動車関連のメーカー様向けに、製造装置の提案・営業を行う秋村洋輔。お客様の海外工場の新設を一からサポートするなど、売上規模が数十億円にのぼる案件も多いと言います。そんなスケールの大きい業務に携わりながらも、秋村が何より重視するのが、「当事者」であり続けること。製造業の現場をドラマティックに描いた『下町ロケット』を地で行くような、ひたすら熱く、壮大なドラマがありました。
初対面で恐縮ですが、だいぶがっちりした体格をされているなと。何か運動をされていたんですか?
最近は、ひたすら筋トレをしています。その成果ですかね(笑)。ただ漫然と筋トレをするのではなく、ゴールから逆算したタスクやスケジュールの管理をするのが好きです。
というと…?
例えば、ベンチプレスを100キロ上げるといった目標をまず決めます。そして、それに向けてトレーニングの強度や頻度、食事などのプログラムを組み立て、実行していく。
私のスケジュール帳を見ていただいたら分かるんですけど、ほら、今日は胸の筋肉を鍛える日、明日は休息日で、明後日は脚の筋肉を鍛える日ですね。
ち、緻密なスケジュール管理ですね。
ちょっと職業病かもしれないです(笑)。新設工場に設備を納品する際も、納期から逆算して緻密なスケジュールを組みますので。お客様によっては、1日の納期遅れで生産補償を求められる可能性もあるので、絶対に遅れることはできないです。そういう意味で言うと、何かゴールがあって、それを実現するために必要なことを分解し、一つひとつタスクをこなしていくことがすごく気持ちいいと言うか、ストレス発散になります。身体に染み付いちゃってるのかもしれないですね(笑)
なるほど、それでは職業病の話題も出たところで(笑)、お仕事の話を伺いたいのですが、秋村さんは主に自動車関連メーカーの製造装置の提案・納入の支援業務に携わり、数十億円規模の大型案件も担当しているそうですが、仕事で特に大切にしていることはありますか?
徹底的な当事者意識を持つことです。
当事者意識ですか。案件の規模が大きいほど、仕事が組織的になり、当事者意識を持ちづらそうにも思えます。なぜ秋村さんは当事者意識をそれほど重視するのでしょう?
実は、その大きなきっかけとなった出来事があります。私が営業として初めて受注した案件でのことです。
取引先のメーカー様から「機械に不具合が起き、納期に間に合わない」という連絡がきて、それをお客様に伝えたところ「損害賠償ものだ」という話になってしまいました。一連のやり取りを上司に報告すると、「何が原因で遅れるのか、現場で確認してきたんか?」と言われたんです。確かに私はメーカー様から伺ったことをお客様に伝えるだけで、自分の目で確認することはしていませんでした。そこで私は、東京から静岡にあるメーカー様の工場に行き、機械を自ら触りながらどこに不具合があるかを調べ始めたんです。
2日目から上司も合流し、そこから2人で油でベトベトになりながら2日間付きっきりで機械を調べ、原因を探し続けました。併せて毎朝7時に埼玉のお客様へ直接状況を説明しに行く必要があったので、夜中まで静岡で機械を調べた後、設備を軽トラに積んで4時間ほどかけて埼玉に行きました。そこでお客様に状況を説明し、フィードバックをいただいて、また静岡に戻って機械を調べる。そんな3日間でした。
過酷な状況ですね…。結局、どうなったのでしょう?
お客様からいただいたフィードバックに基づいて不具合を直し始め、3日目に事態が大きく改善し、なんとか納期に納入できることになりました。
そこで私は身を持って実感したんです。現場に行って問題を直視し、本質を理解してこそ、解決の糸口が見つかる。自らが「当事者」となって事象に深く入り込むことで、“ひとごと”の立場では決して見えない発想や答えが見えてくるんだなと。
ピンチを機に「忘れがちではあるけど、とても大切なこと」に気づいたかたちですね。情熱を持って仕事に取り組まれている様子がうかがえますが、改めて秋村さんの仕事内容を詳しく聞かせてください。
メインの業務は、日本の自動車部品メーカー様が海外−例えば中国やタイなどに新工場を立ち上げる際のご支援です。具体的にはまず日本でお客様と打ち合わせをし、日本あるいは現地の工作機械を含む製造装置メーカー様に、工場に置く機械をオーダーメイドでつくってもらいます。そうしてできた機械を現地の新工場に納入し、実際に稼働させるお手伝いや稼働後のサポートもします。
稼働後までカバーするんですか!かなり長期間に渡って案件に携わるんですね。
そうですね。単にカタログに載っている機械を売るのではなく、どんな工場にするかのプランニングから携わらせていただき、それに伴う製造設備の手配をし、現地に納入し、実際に商品をつくるところまでご支援する。お客様に寄り添って1から10まで二人三脚で並走するのが、私が所属するスマート・ファクトリー・ソリューション(SFS)支社の業務の大きな特徴です。
やはりスケールが大きなお仕事ですね。案件ごとの売上規模はどのくらいになりますか?
私が携わることが多いEV(電気自動車)関係の案件だと、3億円から10億円規模の案件が多いです。複数年にまたがるプロジェクトでは合計で30億円ほどの規模になる場合もあります。
30億円の案件となると、その分プレッシャーも大きくなりそうです…。どんなところにやりがいを感じていますか?
我々は、中国が国策として普及を推し進めるEVのメインの部品とも言える、駆動用モーターの製造装置の構築を担っています。まだ市場としてこれからの分野だけに、これから大きく市場が成長する可能性が高く、我々も売上を飛躍的に伸ばせるかもしれません。また、経験のない分野に携わることで、自分自身も大きく成長できる可能性があります。そこが大きなやりがいですね。
なるほど、かなり伸びしろが大きい分野なんですね。ご自身の成長で言うと、今後具体的なイメージはお持ちですか?
「この商品といえば山善、山善といえば秋村」と言われるような、業界内で名が通った存在になりたいです。
EVに関しては、日本のあるメーカー様が、中国でのシェアを半分以上まで伸ばしています。そしてそのメーカー様が設備を発注している額で言うと、商社の中では山善がトップです。ということは、その商品に関しては、山善が一番理解しているとも言えます。ひいては、僭越ながら担当者である私が、商社の中で商品を一番理解している人間ということになります。
例えば、今後競合他社が参入してきたとしても、その分野では常に先頭を走っているような業界を代表する営業でありたいと思います。
秋村さんの成長意欲をビシビシ感じます。そんな秋村さんが、特にワクワクしたり、テンションが上がる瞬間はありますか?
当社の中に蓄積された技術や知識を持ってお客様にご提案し、採用いただき、それが実際に製造ラインに投入される瞬間です。はるか海外の、まだ建屋が建っているだけのだだっ広い工場に、自分が提案した設備が入っていくのを目の前で見るときは心の底からワクワクすると言うか、武者震いがします。
すべての始まりは、誰かが書いた仕様書ではなく、私がお客様との打ち合わせで書いた議事録です。お客様と何度も打ち合わせを重ね、自分の頭で考え出したものが本当に現実の世界で形になったんだと実感する瞬間です。
まさにドラマや小説の一場面のような瞬間ですね。お話を聞いているこちらも、ちょっとウルッときてしまいました…。では、これまでの山善生活で、特に印象に残っている出来事は?
私が23か24歳のときに、10億円くらいの規模の案件を取り付けたことがありました。当時はキャリアが浅いこともあって、実際に業務を担当するのは他の人になるだろうと思っていましたが、当時の部長が「秋村でいこう」と言ってくれまして。周りからは反対もあったのですが、部長は「ケツは自分が持つから」と、すべて私に任せてくれたんです。
周りの反対がありながら…。秋村さんのお話で、本当にドラマが1本つくれそうですね。
(笑)確かに、ドラマや小説にも負けないスケールの大きな経験はさせてもらっていると思います。でも、それも周りの理解や支援があってこそです。当時の上司は「部署の人間は、全員家族や」という温かい雰囲気をつくってくださり、部下を信頼し、見守ってくださいました。自分ももし上司になるなら、部下とそういう関わり方をしたいですね。
では、秋村さんから見た、山善のすごいところは?
一人ひとりが野武士みたいなところですね。
野武士!?なんだか物騒な響きですね…。
安心してください、山善の治安は良いので(笑)各人の実力がものすごいため、組織が相手であってもひとりで切り崩してしまえるという意味合いの野武士です。
それこそ、SFS支社の支社長は、お客様である経営者の方々と個人的なパイプを持っています。だからこそ設備投資の際にその設備を導入するメリット・デメリットを“トップ会談”で経営者へ直接お伝えすることができます。その結果、お客様にも納得してご購入いただくことができます。山善は、そういう強力な社員が集まる“野武士集団”のような会社だなと。
なるほど。秋村さん自身も野武士の一面をお持ちだと思うんですが、もっと野武士的な実力を磨いていきたいと考えていますか?
そうですね、まだまだ成長し続けたいと思っています。ただ、会社という大きな単位で考えると、より強固な組織になるためには、野武士が集まりチームで闘うことも必要だと考えます。そこで求められるのが、野武士を束ねられるマネジメント力です。だから私は野武士の要素も持ちながらも、野武士集団を率いていけるようなマネジメント力も身につけたいと考えています。
では、秋村さん個人としての夢はありますか?
単刀直入ですが、社長になりたいです。日々働く中で、製造業が今抱える課題が、かなり明確に見えてきています。それを解決するためのサービスなりアプリケーションを、例えば社内ベンチャーを立ち上げるなどして、世の中にリリースしたいなと。社内ベンチャーの長というかたちも含めて、やっぱり一国一城の主になりたい気持ちがありますね。
志が高いですね。ちなみに、製造業が抱える課題とは?
製造業には、古いしがらみが多いんです。様々なことが長年の慣習で複雑化していて納入が遅くなっていたり、値段が高くなっていたり…。要は、製造業に流れている「潤滑油」がかなり古くなってきているんです。
商社の本来の使命は、速く、良いものを適正価格でお客様に届けること。これだけAIやITが発達している社会です。最先端の技術を上手に利用しながら、改めて商社の使命に立ち返り、さらには担う使命そのものを進化させることで、製造業の課題を解決していきたいと思っています。もう一度、商社という「潤滑油」で製造業をスムーズにしたいんです。
秋村さんが経営者視点も持ちながら、仕事へ真摯に、情熱的に取り組まれていることがよく分かりました。秋村さんが一国一城の主になる日を楽しみにしています!
※このインタビューは2020年12月に行いました。部署名・役職等は取材当時のものです。
■2011年4月 新卒入社
国際事業本部 システムエンジニアリング支社 東部SE部
■2016年4月
システムエンジニアリング部 東部営業部
■2017年4月
スマート・ファクトリー・ソリューション(SFS)営業本部 東京支店
■2018年4月
SFS支社 東京支店
■2021年4月~
トータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社 東京支店 FA課
※2021年4月にSFS支社とFAE支社は一つになり、トータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社となりました。