経営企画部 広報・IR室

尾藤 琴美
Kotomi Bito

仕事を任される社風のもと、広報として山善ならではの魅力を発信したい。

2023.08.09

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生産財、消費財という2つの領域で事業を展開する山善。それらの事業や商品の情報を社会に向けて広く発信することが広報の仕事だが、この事業の幅広さが難しさであり、同時に面白みとなっている。入社直後に家庭機器事業部の広報を任せられ、試行錯誤しながら“山善らしい広報”の道を拓いてきた尾藤琴美が、仕事の醍醐味について語った。

無我夢中で始めた広報の仕事

入社動機を教えてください。

実は大学の就職支援センターから紹介されるまで、山善を知らなかったんです。ところが家に帰ってみたら、山善のロゴのついたマッサージ器や扇風機があって、こんなに身近な会社だったんだと驚きました。生活者に寄り添っている会社なんだと実感し、採用面接時のフランクでアットホームな雰囲気にも惹かれて入社を決めました。

入社後は家庭機器事業部に配属され、広報担当を任されましたね。

配属されてすぐ「広報をやってもらうから」と言われました。営業事務に配属されると思っていたので、ピンとこなかったというのが正直なところです。しかも家庭機器事業部に広報担当は私1人。広報の仕事が何なのかよくわからないまま、無我夢中でマスコミ向けの配付資料の作成や取材対応などをこなしていきました。


そんな中で心がけていたのは、“できる限りの準備をする”ということでした。取材の際はあらかじめ想定質問・回答を用意するのですが、取材する立場だったらどんなことを聞きたいだろうとわからないながらも自分で考えたり、商品担当者に詳しい話を聞いたり。たとえ新入社員でも会社の代表として取材を受けるので、できる限り入念な準備を心がけました。

また、誰とでも臆せずに話せる性格も、広報業務をする上でプラスに働いているかもしれません。初対面の方とも自然体で話ができることは情報収集にも役立っていると思います。広報の仕事は社外はもちろんのこと、社内にも顔を売ることが必要なので、こうした持ち味は私の強みだと気がつきました。

周囲を“巻き込む力”を身につける

苦労したのはどんなことでしたか。

とにかく商品の種類と数が多いことに苦労しました。家庭機器事業部には家電やレジャー用品、インテリアなど、様々な商品があります。すべての商品に精通するには時間がかかるので、まずは広く浅く、まんべんなく知識を身につけることを心がけました。会社全体の広報活動を行う現在の部署でも同じことを心がけていて、“この件ならあの人!”と、キーパーソンの顔が浮かぶようになりました。


広報活動の成功事例を教えてください。

2019年のパネルヒーター『mill』の発売に際して、記者発表会を行ったことが印象に残っています。


2019年に新発売したパネルヒーター『mill』

2019年に新発売したパネルヒーター『mill』

家庭機器事業部にとって初めての記者発表会。何もかも手探りで、メディアの皆さんに山善のこと、『mill』のことを知ってもらいたいという一心で取り組んだ結果、発表当日に12社・15名の記者にお集まりいただけたんです。事業部のメンバーからも会場設営を評価してもらえて嬉しかったですね。発表会の広報リーダーを任されたことで、周囲の様々な人を巻き込みながら業務を進める力がついたと思います。

より幅広い情報の発信に取り組む

現在は家庭機器事業部を離れ、山善全体の広報活動を担う広報・IR室の配属ですね。

家庭機器事業部を離れる寂しさはあったものの、新しい業務にチャレンジするワクワク感は大きかったです。一方で、消費財に加えて生産財の知識も必要ということで不安もありました。事業の幅広さは、広報の仕事の幅広さに直結しますから。でも、商品や事業について勉強して知識を増やすことや、社内のキーパーソンとのネットワーク作りといった基本は、家庭機器事業部時代と変わりません。これまでの経験を活かし、より広いフィールドに挑戦しているところです。


手応えはいかがでしょうか。

年末のテレビ特番で当社の商品を紹介していただくことができました。準備に約2ヵ月半をかけ、番組ディレクターさんとのすり合わせを慎重におこなったことで、量・質ともに良い放映になったと思います。出演者の方々にも好評で、放送後に商品がかなり売れたという嬉しい情報も飛び込んできました。

広報の役割は会社や自社商品について多くの人に知ってもらうことです。そのため、つい商品の特長や強みを伝えがちですが、大切なのはメディアに取り上げていただいて広く発信されること。メディアの方が取り上げたくなるような情報、つまり視聴者の方々にとってのメリットを考えて、フラットな視点で取り組めたことが、今回の結果につながったんだと思います。  


これから目指していることは何ですか。

メディアの方々に「この件なら山善に取材しよう」と思っていただけるようになりたいです。どんな取材にも対応できるように山善のあらゆることに精通して、広報を極めたいと思います。

テレビ特番でも取り上げていただきましたが、山善のパーパス(会社の存在意義を表した言葉)  は「ともに、未来を切拓く」です。私にとって、この「ともに、」は、メディアの方々。メディアの方々と一緒に、商品や事業について情報発信をし、生活者の方々に届け、くらしを豊かにするお手伝いをする。その結果、社内にも喜んでもらえる。そうしたサイクルを作っていきたいですね。
そのためには取材のオファーを待つだけでなく、記者の方や家電インフルエンサーに情報を売り込み、山善を知ってもらうことにも挑戦していきたいです。

プライベートはどのように過ごしていますか。

休日にはバーベキューやゴルフ、ときには旅行など、いろいろと楽しんでいます。結婚してからも、仕事に偏りすぎないようにと上司が気にかけてくれるので、オンとオフのメリハリができています。これからもプライベートを大切にしながら仕事で成果を上げて、社内外の方々に頼られる広報を目指していきたいと思います。


※このインタビューは2023年7月に行いました。部署名・役職等は取材当時のものです。

山善_尾藤琴美
PROFILE
尾藤琴美

経営管理本部 経営企画部 広報・IR室 
2013年に新卒入社。家庭機器事業部の広報として生活者向け商品の広報業務を担当。その後品質管理部を経て、2022年より広報・IR室へ異動し、現在、生産財・消費財の幅広い広報活動に挑戦中。最近ではメーカーとのコラボプロジェクトや、山善の環境への取り組みに関する広報活動を手がけている

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