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製造業のDXにまつわる課題と対策をわかりやすく解説!
2024.03.28
製造業のDX推進を成功させるには、経済環境の変化への対応や人材確保など、立ちはだかる課題への対策が欠かせません。
今回は、製造業のDX推進に立ちはだかる課題やDX推進するメリット、成功させるためのポイントについて解説します。基本的な課題と対策を把握し、スムーズにDXを進めていきましょう。
製造業がDXを推進するにあたり、下記のような課題に直面しやすい傾向にあります。
・製造業を取り巻く経済環境の変化
・IT人材の採用や育成が必要不可欠
・設備投資の決断が先延ばしになりがち
・属人化している業務の把握が困難
それぞれ順番に解説します。
製造業を取り巻く経済的な環境の変化が目まぐるしいことで、DX推進の方向性の決定や資金の準備がしづらい課題があります。
世界的に不確実性が高まるなか、ニーズの変化や原材料価格の変動がもたらす経営環境への影響を予測しがたい状況にあります。顧客の求めるものを把握し速やかに経営判断をするとともに、資金に余力があるうちにDXに向けた投資を始める必要があるのです。
IT人材の採用や育成が急ピッチで進められないことは、製造業のDX推進を妨げる要因のひとつです。専門的な知見をもつIT人材の採用を推し進めたとしても、労働人口が不足しているために確保しづらい状況にあります。
IPAの調査によると、8割以上の企業がDXを推進する人材が足りないと回答しています。
DX人材をうまく確保できない場合、自社でDX人材を育成する体制を整えるのもひとつの手です。その一方で、ノウハウの習得に時間がかかるのがデメリットといえます。
出典:「DX白書2023」(IPA/独立行政法人 情報処理推進機構)
製造業のDX推進においては、設備投資の決断が先延ばしになりがちであることも課題です。DXは、ハード・ソフト両面について多岐にわたる資金が必要となります。既存設備やシステムの更新時期を待っているうちに、DX推進のタイミングを逃すリスクがあります。
属人化している業務の把握が困難なことから、DX推進が進まないことがあります。特に製造業では、熟練者の技術や経験に依存して業務が回っていることが多くみられます。
作業内容を体系化し社内共有できる仕組みを整備しなければ、人材確保・定着が困難な状況に陥りかねません。
製造業においてDXを推進することによるメリットの代表例は、次の3つです。
・生産性の向上
・情報の可視化
・顧客満足度の向上
製造業においてDXを推進すると、これまで以上に生産性の向上が見込めます。DX推進に伴って導入するデジタル技術によって、業務の自動化・効率化を図れるためです。
例えば、これまで人の手で行っていた在庫管理や検品作業などをデジタル化することで、時間をかけずに精度の高い成果を得られるようになります。
また、従業員の労働時間を削減できれば、ワークライフバランスの改善にもつながるため、業務の質の向上も期待できます。
DXを推進すれば、ブラックボックス化していた情報を可視化できるため、稼働状況や生産状況などのプロセスが把握しやすくなります。万が一トラブルが発生した際も、迅速に原因を究明することが可能です。
可視化したデータは販売予測に活用できるため、リソースやコストを最適化できる点もメリットです。
DX化を図ることで、顧客満足度の向上にもつながります。蓄積したデータを用いて顧客のニーズを把握すれば、的確な品質向上を実現できます。
既存製品・サービスのブラッシュアップをすることで、顧客からの信頼を獲得しやすくなるため、結果的に企業の発展にも寄与します。
さまざまな課題を乗り越え、製造業のDX推進を成功させるためには、次のようなポイントを押さえることが有効です。
・経営者主導で推進する
・DX人材の採用・育成
・データ利活用の活性化
それぞれのポイントを詳しく解説します。
製造業DXを成功させるためには、経営層が率先して推進することがポイントです。DX化は抜本的な改革となるため、従来の業務プロセスに変化が生じた際、従業員のなかには不満をこぼす人が出てくるかもしれません。
経営者自身がDXの具体的なビジョンを策定し、社内に共有することで、従業員からの理解も得やすくなり、全社一体となってDX化を進めることが可能になります。
DX人材の採用・育成も製造業DXの成功には欠かせない要素です。DXでは、単にデジタル化するだけではなく、自社の業務内容に合わせて最適なツールやシステムなどを選択し、適切に運用する必要があります。
自社の業務とDXの両方に精通した人材を確保するには、社内での育成が欠かせません。中長期計画の中にDX人材の採用・育成を位置付け、確実に推進していきましょう。
全社でデータ利活用できる体制を作り上げることも製造業DX成功のカギです。デジタル化によって集約され、誰もがアクセスできるようになったデータを業務にしっかり反映させることで、生産性や顧客満足度の向上を実現できるようになります。
経営から現場までデータにアクセスし、分析・活用する仕組みを整えていきましょう。
製造業のDX推進には、経済環境の変化への対応や、人材育成・設備投資の必要性などの課題があります。経営者の主導のもと、IT人材の採用・育成やデータの利活用を積極的に進めることが必要です。
まずは、スモールスタートでデジタル化する認識で取り組むことをおすすめします。なお、一般的なシステムは初期費用がかかるケースが多いため、サブスクリプションで利用でき、リーズナブルなSaaS(※)を活用するのも方法のひとつです。
中小製造業向けデジタルツールサービス「ゲンバト」は、図面管理や設備管理を一元管理できるSaaSです。
不具合に対する改善ノウハウの蓄積が容易になるほか、自社内で解決できない課題にもアプローチできるため、製造業における生産性向上に寄与します。
DX化に取り組んでいきたい企業様は、ぜひ導入をご検討ください。
※「Software as a Service」の略称。ユーザーがインターネットなどのネットワークを経由して、ソフトウェアなどを利用できるサービス形態のこと。