2021.12.24
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本当に必要なことは“スキル”より“助け合い”だと気がついた
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トータル・ファクトリー・ソリューション支社
マーケティング部
上嶋 彩香
Ayaka Ueshima
道なき道を切拓いてきたパイオニアが描く山善の未来
2022.08.01
山善のトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社は、製造現場の課題を解決に導くプロフェッショナル集団。同支社のマーケティング室で、Web戦略を担う上嶋は、新設部署を渡り歩き自ら仕事を確立してきた開拓者のひとりでもある。刺激的な山善ライフのこれまでと、今後の展望について聞いた。
これまでの経歴について簡単に教えてください
入社直後から展示会で商品をPRしたり営業と同行したりと、営業に出るための実践的な業務をしてきました。半年後に新設部署に異動してロボットを中心とした工場自動化のシステム提案を担当したのですが、前部署の実践的業務が活きるかと思いきや、まさかのお客様を見つけるところから。正直かなり苦労しましたね(笑)。組織が改編された2019年からはゼロからの再スタートで、人との協働を実現する「テックマン」というロボットの営業を担当していました。産休と育休を経て、現在はTFS支社のマーケティング室で新規顧客開拓のための仕掛けづくりをしています。ちなみにここも新設部署です。
濃密なご経歴ですが、とくに印象に残っている仕事はありますか?
自動化システムの提案で初めて受注をいただいたときです。実際に工場へ行きお客様が何に困っているかをヒアリングして、「だったらこんな解決方法はどうですか?」とソリューション提案するのですが、知識と経験がなくて苦労した分、受注できたときは嬉しかったですね。
自動化には決まった形がないので、知識や経験がないとお客様に納得いただけるような提案ができないんです。そもそも提案資料すらつくれない。最初、それがほんと悔しくて。まずは知識を身に付けようと産業用ロボット特別教育の受講やインストラクターの資格を取得しました。
「どういう仕組みで動くのか」という素朴な疑問から、安全面で気を付けるポイントなど、セミナーにも足を運んで学びましたね。知識や情報を得ることで徐々に自信をもって提案できるようになって、受注につながったんだと思います。
現在はTFS支社のマーケティング室に所属されていますが、営業時代の知識や経験が活きる場面はありますか?
私自身、新規顧客開拓でとても苦労したので、その経験は活きていると思います。営業当時に「こんなコンテンツがあったらな」と思ったものを形にしている感じですね。
たとえば、プロジェクトリーダーとして担当したTFS支社の紹介パンフレット。TFS支社は社内で唯一、機械・機工・住建の3つの事業を展開していて、事業部を横断した一連のソリューション提案ができることが強みなんです。ただ、それをPRするためのちゃんとした資料が無かったんですよ。自動化など “私たちができること” をお客様に知ってもらうためのPRツールとして、各部署やデザイナー様、カメラマン様と一緒につくりあげました。制作途中で「あれ?わたし制作会社に就職したんだっけ?」となりましたが(笑)。
もはや編集者の仕事ですね。やりがいはどんなところでしょう?
やっぱり、自分が制作したコンテンツがきっかけとなって問い合わせをいただいたときですね。マーケティング室のミッションは新規顧客開拓や新規引合いを獲得すること、要は受注獲得につながるきっかけづくり。なかでも一番大事なのは山善TFS支社を知ってもらうこと。正直、まだまだ知られていないので、パンフレットのほかにTFS支社や導入事例を紹介するYouTube動画も制作してるんです。動画を見たお客様から「これ、うちにも導入できないかな」と問い合わせをいただいて営業チームに引き継げることは嬉しいですし、お客様や会社にも貢献できているんじゃないかなと。営業時代の自分にも教えてあげたいです(笑)。
YouTubeでは、製造業・物流業を中心に自動化・省人化推進のヒントとなる動画を紹介する。
産休と育休を経て復帰されていますが、苦労した点はありますか?
仕事を頑張りたいけど家庭も大事にしたかったので、復帰後の業務については上司とも相談しました。子どもが急に熱を出したりすることを考えると外出の多い営業として復帰するのは、私は難しいかなと。結果としてタイミング良くTFS支社のマーケティング室が新設されたので、営業で培った経験をマーケティングに活かす道を選びました。ライフイベントがある中で、家庭と仕事を両立していくために何か特化したスキルを持ちたいという思いもありましたね。
今後の目標について教えてください
動画コンテンツづくりに力を入れて、もっと山善TFS支社ができることを知ってもらいたいですね。「ロボットに仕事が奪われる」という話もありますが、製造業の人手不足は深刻です。自動化・省人化が進んで人とロボットの協働が実現していけば、企業の成長や世の中的にも貢献できると思うんです。
働き方については、女性社員が増えて社内の雰囲気が変わってきているように感じます。たとえば協働ロボット「テックマン」の販売はテックウーマンと呼ばれる女性の専任営業が担当していますし、いろんなプロジェクトで女性が活躍しています。その一方で、女性は結婚や出産でどうしても環境が変わってしまう。特にこれからライフイベントを迎える女性社員は不安も大きいと思うんです。そんなときに、育児をしながらフルタイムで働く私が、女性の働き方の1つの成功例になればいいなと思っています。そうした自分の経験を社内外に発信していくことで、復帰後も山善で働ける環境づくり、職種を選べるような環境づくりにつなげていきたいですね。
※このインタビューは2022年6月に行いました。部署名・役職等は取材当時のものです。
2016年4月に新卒入社。ロボットを中心とした自動化システムの提案を行い、2019年より協働ロボット「テックマン」の営業を行う初代テックウーマンに。1年間の産休・育休を経て、現在はトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社 マーケティング部 営業推進室にて営業支援コンテンツの制作を担当する。あったらいいなと思うロボットは、家事や育児を手伝ってくれる協働ロボット。