ごあいさつ

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平素より格別なご愛顧、ご高配を賜り、心より感謝申し上げます。

当社は1947年に山善工具製販株式会社としてスタートし、今年の5月で満65周年を迎えます。この間、日本経済の発展と共に成長し、そして幾多の試練や困難を乗り越えて、現在のモノづくり(生産財)や生活空間づくり(消費財)に携わる専門商社=山善として今日に至っております。これもひとえにお取引先や株主様、先輩諸氏などをはじめとする、皆さまのご支援、ご尽力の賜物であり、深く感謝の意を表する次第です。

当社の創業者は「どてらい男」として一時期有名になった“モーやん”こと、故・山本猛夫でございます。その愛称の通り、モーレツに、熱意をもって商売に取り組み、山善を今の地位まで押し上げた不世出の人物でございます。 創業者を評して、しばしば「猛烈社長」「ワンマン経営者」といわれましたが、「経営者とは社員の夢、会社の目標を先頭に立って実現していく者である」という強い信念と指導力の表れから出てくるもので、実際にはイメージと少し違って照れ屋で優しい人物でした。

しかし、その一方で失敗した事業もたくさんございました。これまでの成功も失敗も当社の歴史として、我々は、先人たちがやってきたこと 学ぶのではなく、今後にどう活かすか、時代の変化を見極め、対応し、捨てるべきものは捨て、引き継ぐべきものは引き継ぐという、歴史 学んだ決断をしなければなりません。この意味で、創業者は70年の生涯と45年におよぶ経営者としての経験と実践を通じてたくさんのものを残されました。特に逆境時における「切拓く精神」と「考動力」こそは、企業人にとっても、社会人にとっても大切なものとして、いまでも「山善スピリット」として、当社の原動力となっております。

今日、グローバリゼーションはますます深化を続け、産業や経済、社会が大きく変化し、マーケットも地球的規模の拡がりを見せる一方で、相対的に日本の地位が下落しているように感じられることも多くなりました。 こういった中、かつて戦後復興から経済成長へと続く日本中が元気に満ち溢れていた時代の見直しがなされるようになっています。当社へも社内外の多くの皆さまから、「モーやん」の足跡と精神を後世に伝えたい、とのお言葉を頂戴する機会が増えてまいりました。

このミュージアムは、まさにこういったお声にお応えすべく制作を進めてきたもので、「第1期“どてらい男の時代”」としてオープンするはこびとなりました。私どもの「スピリット」や「失敗や成功の歴史」に触れていただくことで、会話の種にするもよし、作品を読み直すのもよし、微力ながら来館された方々の“今” を少しでも元気にするヒントをご提供することができれば幸いでございます。

最後になりましたが、このサイトの制作にあたりまして、ご協力をいただきました楠美 昌様、西郷 輝彦様、関西テレビ放送様、読売連合広告社様、さらには日本物流新聞社をはじめとする制作に関与いただきました全ての皆様に、この場をお借りして心より感謝を申し上げ、厚く御礼申し上げます。

2012年2月

山善ミュージアム館長