社名と社屋の変遷

 戦前「大阪工具製作所」からスタートしたが、戦後、昭和22年に再出発する際には「大阪工具製販」という社名に変更した。しかし、「真のスタートを切るには社名の頭が『大阪』では平凡、やはり個性的で永続性があり、商売の内容と釣り合う社名でなければならない」という声が上がった。そこで、幾度となく、仕事が終わった夜遅くに社長の山本猛夫を囲んで話し合いが行われた。そうした中、社長夫人の外茂子他が山本家の世襲の名前である「山本善左衛門」の頭文字二文字を取った「山善」を推した。字画、響き、意味合いのどれをとっても申し分なく、その場で即採用となった。ここに、今の社名「山善」の元となる「山善工具製販株式会社」の名称が誕生したのである。

1947-1948 昭和22年5月~

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戦後山善の会社創立、本格営業のスタートは昭和22年5月。南区内安堂寺町(現・中央区安堂寺町1)の長堀通りに面した木造家屋を借り、「山善工具製販株式会社」の看板を上げた。闇市が賑わうモノ不足の世情。そんな中で「品物が豊富」、「注文通り品物が揃う店」の評判が立ち開店早々から大繁盛。従業員も臨時応援の人も加え半年も経たず20人ほどになった。社屋は表が3階、裏が2階の建て屋だった。

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1949-1950 昭和24年1月~

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内安堂寺町の店舗前の長堀通りを隔てた谷町は機械器具、工具のまちで問屋が軒を連ねていた。が、創業者山本猛夫は丁稚時代を通じて立売堀で育っただけにその地への思いは強く、開業2年後の昭和24年1月、西区立売堀3の角地(現・本社地)に約200坪(660㎡)の土地を確保、近くで仮事務所を構え営業を進めながら新社屋の建設に取り掛かった。木造2階建て、一階南側に店舗、二階が山本の住いと住み込み社員の部屋。一部3階「屋根裏」にも部屋があった。昭和24年夏移転。

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1951-1961 昭和26年~

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社員は40~50人。地方出身の若い住み込み社員が10数人。店舗部分も住いも時経たず手狭になり、店舗は倉庫兼荷造り・出荷場、住いはさらにいくつかの部屋と風呂場の拡張が必要になり北側と東側の隣接地を買い取り、増築した。

社員数は昭和31年春に100人を超えた。中途採用者が多かったが昭和28年頃から中・高卒者採用が増え、フレッシュな会社に変わっていった。事務所に加え倉庫兼荷造り・出荷場は全国販売でますます手狭、住いも窮屈で隣接地買い増し増築、3階・屋根裏も拡張整備した。

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1962-1972 昭和37年~

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・副章とカタカナ社名ロゴ

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・英文社名ロゴ

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 上場準備が本格化したのが昭和35年。営業の規模は問題外として財務、管理面の充実、人材と組織の整備とレベルアップ、それに環境整備。その代表格が社屋だった。木造2階、3階の社屋では手狭だし市場の信頼も得られない。拡張に拡張を重ねた社屋を根本から建て直すことになった。鉄骨構造の5階建て。1、2階と3階の一部が事務所(営業スペース)、3階から上が山本家および従業員寮の住居スペース。大証2部上場の昭和37年早々に完成した。

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1973-1990 昭和48年~

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・海外向けのロゴマーク

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 山善の成長ペースは驚異的。売り上げ急増、営業業務拡大、社員急増。たちまち社内は狭くなり、東側に土地を買い増して拡張、さらに上へも建て増した。昭和42年に山本一家が豊中に新居移転。社屋は営業中心のビルになり、社員寮は近くの第2倉庫上、さらに市内その他数ヵ所を社員寮として借り上げ、本社社屋内は一部になった。昭和48年に東側隣接100坪を買い入れ増築、現在の本社地スペースになった。

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1991- 平成3年~

・VI導入により制定された社名ロゴ

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・マーク

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・同英文社名ロゴ

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 平成3年4月、創業者山本猛夫が会長、山本雅俊が社長の新体制がスタート。これにあわせて現・本社ビルを建設、5月第一本社ビルとして竣工した。8階建て、延床面積3300㎡。IT時代に合わせ全館インテリジェントビルが自慢。営業本部並びにグループ会社が入居する第2ビル(泉ビル)の竣工は平成5年。第1ビルと同様式、ほぼ同スペースのインテリジェントビルになっている。



現・東京本社は平成16年に、川崎市宮前区の旧倉庫跡地に建設。4階建・延べ床面積5500㎡、多目的ホールを兼ね備えた事務所棟としては山善最大のインテリジェントビル。また、太陽光発電システムや非常用発電設備も設置する省エネかつ防災対策も施されたビルとなっている。

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