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株主・投資家情報|IR

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株主さまへのメッセージ

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(2011.7更新)

2011年3月期の業績ハイライトについて

まずは、日頃より格別のご高配を賜っております皆様に対し、心から厚く御礼申し上げます。
当社の2011年3月期(第65期)におけるわが国経済は、引続き好調を維持しているアジア新興国に加え、金融緩和政策をはじめとした景気対策の効果により米国でも回復の兆しが見えるなど、輸出関連企業が牽引する外需主導での推移となりました。年度後半からは、地デジ化に向けた薄型テレビの増産効果や、スマートフォン、タブレット型端末など次世代デバイスの普及などにより、半導体関連製品の生産に改善の動きが見られました。

当社グループを取り巻く事業環境も全般に好転し、国内市場においては、生産財部門が輸出関連企業の復調を背景に年間を通じ緩やかに回復したほか、消費財部門でも住宅エコポイントによるリフォーム関連商材をはじめ、太陽光発電やエコキュートなどの環境関連機器、猛暑による季節商品の販売が伸びました。海外生産財部門ではアジア地域が好調な経済成長を持続しており、特に電子機器や精密機器分野では、EMSという世界レベルの需要を取り込んだ新たな企業群の成長が著しく、工作機械輸出が大きく伸展しました。

以上の結果、当期の連結売上高は、323,703百万円(前期比34.1%増)となりました。利益面につきましては、営業利益が7,415百万円(前期比786.8%増)、経常利益が7,623百万円(前期比697.7%増)、当期純利益が4,363百万円(前期比894.6%増)となりました。

バランスのとれた事業基盤で安定的な業績確保へ

当社は元々、国内設備投資需要に関わる工作機械や産業機械などの生産財を主力としておりましたが、ものづくりのボーダレス化が進む中、海外での設備投資需要への対応として、早くから米欧、アジア各国に拠点や現地法人を展開し、グローバルな営業基盤を築いてきました。
その結果、いち早く景気回復した新興国における設備関連需要の取り込みに成功し、足取りの重かった国内需要をカバーして、トータルで生産財の事業基盤の安定化に寄与しました。

また、同時に変動幅の大きい設備関係へのリスクヘッジとして、住宅機器などの耐久消費財分野の拡充を進めてきましたが、独創性あるプロモーションや、アイデアと値ごろ感を併せ持つ商材の開発などで着実に販売量を伸ばし、全体業績の底上げにつながっています。たとえ一部の部門が低調であっても、他のいずれかの部門がそれを補い、トータルでは健全な業績をもたらすという「バランス力」こそ、当社の強みといえます。

中期経営計画「VISTA-3S」 3つのテーマ 10のアクション

当社では現在、2013年3月期(第67期)を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画「 VISTA-3S(ビスタ・スリーエス)」を推進しております。
加速するグローバル化や産業構造の変化に対応し、勝ち残っていくためには、国内事業の競争基盤の強化と、海外事業の成長を両立できるグローバルレベルでの強い経営力の確立が必要不可欠であると考えております。

また「質」の面でも、生産財と住宅・耐久消費財の専門商社として、“Beyond expectation”-お客様の期待値を超えるソリューションで、顧客感動-“Customer Delight”を実現することこそ、当社の付加価値であり、存在理由と考えております。
徹底した顧客視点と、徹底した実行力で、企業価値の向上を目指すことが、VISTA-3Sの趣旨です。
なお、初年度における各種目標数値はいずれも達成しており、引き続き最終年度の目標にチャレンジしていきます。

イノベーションに挑む

2012年3月期(第66期)は、「VISTA-3S」の2年目として、前期に準備してきた様々な改革=イノベーションを“実行”する期となります。
当社にとっての「イノベーション」とは、「やり方の革新」、つまり、方式や制度、組織などの古い枠組みを壊し、新しい仕組みを作り上げ、お取引先に支持される企業体になることにあります。
具体的には、事業組織と経営資源(ヒト・モノ・カネ)の再編により、「個から組織へ」、企業として一体感のある経営と営業の「組織力」強化に着手します。

当3ヵ年計画の中では、まず前期初めに「国際本部」と 「SE部」を統合しました。そして、いよいよ今期からは産業システム部と工具部を一体化した「機工事業部」を発足させ、本格的に国内生産財分野の改革に取り組みます。顧客も商材も類似する2部門を一体化させることで、所属500名を超える人材を有効に活用し、顧客との密着、ワンストップのサービス、新市場への進出を実現させていきます。

「現場主義」「人間力」  そして「実行」する経営

変化が常態化する現在、ピンチをチャンスに変えるために、私は3つの“徹底すべきポイント”があると考えています。
一つ目は、「“現場主義”の徹底」。私はかねてから、「MBWA(Management By Walking Around)=現場を歩き回る経営」を提唱し、現場(社内、取引先)をしっかり歩き、生の声を聴き、実情や問題点を正確に把握することの大切さを社員に伝えています。顧客満足への出発点は「現場」にあります。製造現場、施工現場、店頭現場等々、お客様ともっとも近い場所でニーズを知ることが何より重要です。

二つ目は、「“恕”の徹底」。私は、人を大切にし、その幸せを重視した経営を信条としています。まさに、“企業は人なり”です。山善は商社であり、事業を営み、物事を成し遂げるためには、人間力(人財)がすべてといっても過言ではありません。
商売はどんな時代でも人と人とのつながりの上に成り立つものであり、相手の立場を考え、相手を思いやる気持ち-「恕の心」が大切となります。そしてお客様の課題に対して誠実かつ真摯にお応えする、そういった社員がたくさんいれば、山善の強みとなります。

そして最後が「徹底した“実行”」。先ほども述べましたが、今期は「イノベーションの年」として、過去にない範囲での機構改革も行っていく予定です。正にこれを“実行する”…ブレずに徹底的にやり切ることで、また次の新しい可能性を見出すことができる、そう考えています。

今、事業環境は東日本大震災による影響で先行きの見通しにくい状況にあります。しかし、現場第一主義に徹し、一人ひとりが広い視野と鋭い感覚を持ち、タイミングを逃さない素早い対応で、全社一丸となって取り組む、そうすることで必ず乗り越えることができると考えています。
皆様には、今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。